見知らぬ女とホテルに入る彼の姿を見つけて……
土曜日の夕方、駅近くの繁華街を歩いていた時、若い女を連れた恋人の姿を見かけました。2人はそのままホテルの建物の中へ。次の瞬間、私が咄嗟に取った行動は逆上して追いかけることではなく、天啓への電話でした。以前、祖母の霊と口寄せで会話させてくれた和香乃先生に、自分が目にしたばかりの状況を話したのです。この事態にどう対応するべきか指示を仰ぎました。
「すぐ、ご相談くださって幸いでした。今起きているのは、あなたが想像しているようなことではありませんから」先生はそう言うと、1分間ほど黙り込みました。そして「この男性は今、ホテルのラウンジで恐喝されています」と思いもよらぬことを告げてきたのです。「じゃあ、一緒にいた女は?」「彼の弟さんが以前、付き合っていた女性です」「えっ?」「その女性をダシに使って、お金を脅し取ろうとしている人間がいるんです」。にわかに信じられず、食い下がってさらに聞こうとすると、機先を制してまた言われました。「ご家族でもお友達でも構いませんから、とにかく男手を集めてそのホテルのラウンジへすぐ乗り込んでください」。
先生の指示に従い、近くで商売を営む私の父と兄、それから幼馴染みの3人を急遽かき集めて特攻したところ、ヤクザ風の男にすごまれて小さくなっている彼の姿がありました。海千山千の父が間に入ってその場は一応収拾がついたのですが、帰り道に事情を聞いたら、彼のすぐ下の弟がヤクザの女に手を出して揉めていたそうで、寸分違わず霊視通りでした。現在は安心半分、不安半分といった状態で、近いうちにあらためてご相談するつもりです。
(琴浦なぎささん 31歳 東京都墨田区)