結婚以来、疎遠になってしまった妹の夢を見ました。とても気になって鑑定していただくと……
20年前、すぐ下の妹が駆け落ちのような形で姿を消しました。以来、一度も会ったことがなく、先年亡くなった母の葬儀の際もとうとう最後まで顔を見せませんでした。連絡方法は携帯のメールのみで、電話で直接話すことはもちろん、どこに住んでいるのかも分からないという始末なのですが、依怙地(いこじ)な性格の父は「死んだものとしてあきらめろ」と繰り返すばかりで結局、所在を突きとめることすらしませんでした。
ただ事情を知った夫からは「代わりに君が探してみれば?」と言われていたのですが、20年前の当時、私も父母と一緒に妹の結婚に猛反対したという経緯があるので、今でもそれを深く恨んでいるに違いないと思うと、どうしても腰が引けて動けなかったのです。そして、そのまま歳月だけが過ぎてしまったという感じです。
今年に入り、そんな妹の夢を何日も続け様に見るという出来事がありました。気になって安否確認のメールを送ってみたのですが、1ヶ月経っても返信はありませんでした。それで念のため、当たると評判の霊能者の先生に見ていただこうと思いついたわけです。
電話がつながり、華菜乃先生に話の大まかな流れを説明していると、肝腎の夢の内容についてこちらから触れる前に、「もしかしてそれは、まだ幼かった頃の妹さんが全身血まみれになって泣き叫んでいる情景ではないですか?」と言い当てられてしまいました。
「どうして分かったんですか。私の心をお読みになったんですか?」
「いいえ、こちらから読み取ったというよりも、強烈な霊波動の情報が勝手に流れ込んできたんです。あなたが危惧されているように、これは予知夢の可能性が高いです。どんな手段を使っても妹さんの所在を知るべきです」
その助言に従い、夫とも話し合って興信所に依頼しました。それから2週間ほどで調査結果が出て、今は北海道に住んでいることを確認すると、あえて当人には報せずに現地へ向かいました。20年振りの再会にこちらは懐かしさでいっぱいになりましたが、不意打ちを食らった妹は最初のうちはとても無愛想でした。しかし「今、何か困っていることはないか」と繰り返し水を向けたところ、渋々ながらという感じで今も夫婦として暮らしている駆け落ち相手の男から、酷いDVを受けている実態を明かしてきたのです。
妹が「離婚を考えている」というので、知り合いを通じて現地の弁護士の手配などを済ませました。なお相手の男はその後、サバイバルナイフの不法所持で警察に検挙されたそうなのですが、別段アウトドアの趣味があったわけでもないとのことで、そんな刃物を手にしていったい何をしようとしていたのでしょうか。それを考えるだけで今も背筋が寒くなります。
妹が東京より北の場所に住んでいるということ。経済的に困窮し、その夫婦仲も険悪になっていること。さらにその間に生まれた娘が病弱で医者通いが欠かせないことなど、すべて華菜乃先生が事前に霊視してくださった通りの状況でした。
(松浦喜和子さん 46歳 販売サービス業 千葉県浦安市)