「まだ、自由でいたい」って、自分から結婚を口に出した男が言う言葉?!
年齢の近い姉、普段から相談を持ちかけている女性上司、さらに女友達数人と様々な人たちの意見を聞き、どうしても納得できなかったので、リアルでの関わりがない第三者の判定も聞きたいと考えていたところ、たまたま目に留まった女性誌に、天啓さんの瑠流束先生についての記事が載っているのを拝見しました。普通の占い師やカウンセラーではなく、イタコの霊能者というという肩書きに興味を抱き、さらに「どんなことでも正確に当ててしまう先生」というキャッチフレーズにも魅せられて、同じ日の夜遅くに鑑定をお願いしたという流れです。
声の第一印象は、どんなことでも優しく穏やかに語る年上の人格者。高校時代、面倒見の良い保健室の先生に、自分の家庭の悩みなどをよく打ち明けていたことを思い出しました。
「つい先月、長く付き合っている男の子に結婚を申し込まれたのですが、彼ったらその舌の根も乾かぬうちに、オレはもう少し自由でいたんだとか言い出しちゃって。そういう気まぐれなバカヤロウに、翻弄されているんです」と、深刻な素振りを見せるのも恥ずかしいので、わざとおどけた感じで状況を説明したのですが、瑠流束先生は私の心の奥に隠された不安をとても真剣に受け止めてくれました。
とりあえず相手の気持ちを霊視してみましょうということになり、彼の近況とプロポーズの真意を見てもらったのですが、結果は「相手の意志と心情に偽りはありません」ということでした。
「この男性、わりと特殊な趣味に人生を入れ込んでいるみたいですね。ゴツゴツした感じの自転車の車体が強く見えているので、競輪とかマウンテンバイクの競技とかかな?」先生の口から何気なく飛び出したその一言に、私は息を飲みました。じつは彼、小学生の頃からマウンテンバイクのレースにはまっていて、今も仕事の休みのほぼ全てをそれに費やしているのです。出場者やギャラリーとしてしょっちゅう日本各地を回っていますし、その趣味を続けるため、大手メーカーの採用を蹴ってお父さんが経営する自動車修理工場を継いだくらいです。
「この男性が自由でいたいとことさら主張するのは、結婚後も自分の趣味を続けたいという間接的な意志表示でしょう。また、あなたの方は彼のそうしたマニアックな部分に前々から不安を感じていたので、その迷いの気持ちが漠然とした憂鬱感として心にのしかかってきたのでしょうね。でも少なくとも、彼の気持ちは真実ですから、あとはあなたがどう受け止めるかに掛かっています」
瑠流束先生の言葉は、私の気持ちを正確に代弁したものでした。その後、イタコの口寄せで彼の潜在意識とも会話し、ようやく決心がつきました。電話の人生相談が、まさかこれほどのクオリティを誇る内容であるとは思いませんでした。もっとも瑠流束先生と天啓さんに限ってのことなのかもしれません。今後も頻繁に利用させていただきます。
(里中嬰美さん 25歳 佐賀県佐賀市)