釈迦如来
しゃかにょらい
釈迦如来とは
釈迦牟尼仏とも呼ばれる釈迦如来は、仏教の開祖であるお釈迦様(ゴータマ・シッダッタ)を仏として敬う呼び名になります。お釈迦様は紀元前5世紀頃、インドの小国に生まれたとされています。お釈迦様の誕生におけるエピソードで有名なのが、生まれてすぐに7歩歩いて右手で天を指し、左手で地を指し、天上天下唯我独尊と唱えたというもの。各地の寺院で開催されるお釈迦様の誕生祭では、このポーズをとったお釈迦様の像が見られるはずです。釈迦如来の像容は、そもそも実在の人物であることからも多様で、前述の誕生像の他に、あばら骨が浮いて見えるほどの修行に打ち込む苦行像、悟りを開くのを邪魔する悪魔と精神的に戦っている降魔像、教えを施している説法像、そして死に至る直前の涅槃像の形を取ります。一般的な像容は説法像であり、まさに参拝した人に向けて法を説く外見になっています。釈迦如来単体で祀られることもありますが、脇侍として文殊菩薩と普賢菩薩を合わせた三尊仏として祀られることが多いようです。
バク
主な御利益
魂が成長する。直感が冴える。総合運の上昇。人の上に立てる。
真言
のうまく・さんまんだ・ぼだなん・ばく
有名な釈迦如来
大報恩寺
京都府京都市上京区七本松通のお寺です。こちらは寺号よりも、千本釈迦堂の呼び名でよく知られています。重要文化財でもある鎌倉時代の木造釈迦如来像が御本尊です。
清凉寺
京都市右京区嵯峨にあるお寺です。こちらも寺号よりは、嵯峨釈迦堂の呼び名の方が一般的になっています。こちらの釈迦如来像は、お釈迦様に生き写しのようであるため「生きているお釈迦様」と呼ばれています。
極楽寺
こちらの御本尊である木造釈迦如来立像は、台座の墨書に永仁5(1297)年の銘がある実に古いもの。清凉寺式釈迦如来立像の像容を持つ釈迦如来になっています。
飛鳥寺
こちらの釈迦如来像は、像高は275.2センチメートル、飛鳥大仏の通称で知られる飛鳥寺の御本尊です。元々は、三尊仏形式だったはずとされていますが、両脇侍像は失われています。
霊山寺
お遍路でお馴染みの四国八十八ヶ所霊場。その第1番札所の御本尊が、釈迦如来になっています。年末年始も含め、通年で参拝者が朝から夕まで多いお寺です。