阿弥陀如来
あみだにょらい
阿弥陀如来とは
現在では、主に浄土宗や浄土真宗、時宗などの寺院御本尊として祀られることが多い仏様です。また、お寺に足を運ばないような人でも、「あみだくじ」は聞いたことのある単語ではないでしょうか。上から下へと梯子のように引かれた線に沿ってアタリハズレを決める手段ですが、本来はこの線が中心から放射状に伸びており、それが阿弥陀如来像の光背に似ているとして名称が付いたとされています。阿弥陀如来は、善人が死の床にある際に、西方の極楽浄土から迎えに来てくれて、その仏の国に連れて行ってくれると言われています。時代劇の漫画や映画の中で、「ナンマイダー」「ナンマイダブ」と言って手を合わせているシーンが出てくることがありますが、あれは「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱えているのが訛っているだけなのです。南無とは帰依します、つまり信仰します、拠り所としますといった意味になり、阿弥陀如来様を信仰致します、という意味になります。
キリーク
主なご利益
極楽浄土へ行ける。
真言
おん・あみりた・ていせい・から・うん
有名な阿弥陀如来
中尊寺
世界遺産でもある岩手県平泉の中尊寺。その中でも、有名なのが金色堂に祀られている阿弥陀如来になります。
牛久大仏
茨城県牛久市に立つ、高さ120mの阿弥陀如来像。世界一の大きさのブロンズ製仏像として、ギネスブックにも認定されています。
高徳院
鎌倉大仏と呼ばれる阿弥陀如来座像で、鎌倉観光のシンボルとも言える存在感を見せています。大仏様の中(胎内)に入ることも出来ます。
禅林寺
永観堂としての通称が広く知られる京都のお寺。こちらの阿弥陀如来は、「みかえり阿弥陀」と呼ばれており、頭部を左に向けた姿をしています。
金戒光明寺
そのヘアースタイルから、アフロの阿弥陀様と呼ばれる五劫思惟(ごこうしゆい)の阿弥陀仏。こちらの阿弥陀様は、珍しい石仏となっています。