地蔵菩薩
じぞうぼさつ
地蔵菩薩とは
仏様は数々おられますが、この地蔵菩薩ほど深く庶民に親しまれている仏様はいないかもしれません。お地蔵様として、幅広く信仰されています。お寺の御本尊となっているのはもちろんのこと、道端の石仏としても数多く目にする機会があることでしょう。これはお地蔵様が、地域の神様や交通安全の神様である道祖神としての側面も持っていることに由来しています。またお地蔵様は、子供の守り神ともされています。生まれて来られなかった赤子の供養に際し、お地蔵様に祈るのがそれに当たります。お寺へお参りに行くと、たいてい境内や墓地の入り口に、6体のお地蔵様が並んで立っていることに気付くでしょう。文字通りこれは六地蔵像と呼ばれており、仏教の六道輪廻の思想(人も動物もすべての命は、6種類の世界に振り分けられて生まれ変わりを繰り返している)に基づいて、六道のそれぞれをお地蔵様が救うとする説からきているので6体セットになっているのです。
カ
主な御利益
地獄から救い出してくれる。生まれ変わらせてくれる。
真言
おん・かかか・びさんまえい・そわか
有名な阿弥陀如来
岩水寺
静岡県浜松市の岩水寺の厄除子安地蔵菩薩は、御本尊よりも有名です。基本、お地蔵様は男性とされていますが、こちらは女型地蔵菩薩となっています。
菩提寺
イタコでお馴染み、恐山に建つお寺の御本尊もお地蔵様です。境内は硫黄臭が立ちこめ、極楽浜と名称の付いた宇曽利湖の浜辺もあります。
高岩寺
お年寄りの原宿と呼ばれる東京巣鴨の高岩寺。とげぬき地蔵の愛称で知られ、週末ともなれば観光バスのツアーも訪れるほどの人気スポットとなっています。
朝護孫子寺
奈良県生駒山の信貴山朝護孫子寺のお地蔵様は、その大きさおよそ15m。昭和に入ってから造られた新しいお地蔵様ですが、お参りの人は絶えません。
壬生寺
こちらの御本尊もお地蔵様です。近年では、新撰組にゆかりのあるお寺として、若い女性の参拝者も増えています。重要無形民俗文化財の壬生狂言でも知られています。