吉祥天
きっしょうてん
吉祥天とは
吉祥天は、弁財天や大黒天、歓喜天などと同じ天部の中に含まれる仏尊になります。また、女性の仏様であり、毘沙門天が夫にあたるとされています。女性なので、いっときは弁才天と同一視されることもありましたが、現在では別の仏様として信仰を集めています。一部の地域では、開運の七福神にこの吉祥天を加えて、八福神として信仰されるケースもあるくらいで、それほどに開運のご利益がいただけると考えられているのです。吉祥とは本来、「良い前兆」「長い繁栄」などポジティブな意味合いで使われます。人生の成功、財産の増加、愛や美の獲得、繁栄や開運などを手に入れたいと望む人にとって、吉祥天は最高の仏様と言えるでしょう。特に女性は、自身の美しさのご利益や、他者との愛の成就の願いを叶えてもらう願掛けがよく行われています。
シリー
主な御利益
大金持ちになれる。会社が繁栄する。健康で美しくなれる。周囲から愛される。
真言
おん・まかしりえい・そわか
有名な吉祥天
吉祥院天満宮
京都南区の神社です。神社ではありますが、吉祥院というお寺を含めた境内を持ち、菅原清公、菅原是善、伝教大師、孔子と共に吉祥天が祀られています。
薬師寺
観光客も多く訪れる有名寺院の薬師寺には、国宝にも指定されている吉祥天像(吉祥天女画像)があります。毎年お正月には、こちらも公開されています。
浄瑠璃寺
京都府木津川市のお寺です。こちらには重要文化財の木造吉祥天立像があります。鎌倉時代の尊像とのことで、一年のうちに定期的に公開されています。