霊道…霊が行き来する道
人が道を歩くように、霊にも通る道があるのです。これを霊道と呼んでおります。私たち霊能者や、よほど霊感の強い方なら、その存在に気づくかもしれませんが、ほとんどの方は、霊道がどこにあるのかわからないでしょう。実際に私たち霊能者に寄せられたお電話の内容を元に、実は身近に存在している霊道について、お話しさせていただきたいと思います。
部屋の中を多くの霊が通っている
都内で1人暮らしをしている方から、部屋の模様替えをした直後から、不思議な現象が多く見られるようになったというご相談をいただきました。夜眠っている時、ひんぱんに金縛りにあうようになったそうです。はじめのうちは、金縛りだけですんでいたのですが、目を覚ますと見知らぬ女性が顔をのぞきこんでいたり、足元に男性が座っていたりというようなことが次々と起こるようになったそうです。驚いて目を閉じ、ふたたび目を開くと、その人たちは消えてしまうのです。夢と思いたいけれど、あまりにも毎日のように続くため、さすがにこれは夢ではないと思い、天啓に相談してきました。しかも現れる人物は一定ではなく、すべて別人だというのです。
それを聞いて、彼女の部屋に霊道が通っていると直感しました。話をくわしく聞いてみると、模様替えをした際、何も置いていなかった場所にベッドを移動したというのです。たまたま移し替えた場所が、霊道にあたる部分だったのでしょう。そのため彼女が眠りにつくと、霊道を通る霊たちが、彼女に対していたずらをしていたようです。現れる人物が一定ではないというのも、さまざまな霊が通っている証拠です。霊道に障害物があると、どうしてもそこで霊の流れが止まってしまうため、霊が留まってしまう場合があるのです。
ただ、今までも部屋の中に霊道が通っていながら、特に何もなかったということは、そんなに悪意のある霊は通っていないということです。もし、悪意のある霊が通っていた場合は、たとえ障害物がなかったとしても、ご相談者様に悪い影響を与えていたことでしょう。たしかに金縛りもつらいでしょうが、その程度ですんでいるということのほうが重要なのです。
悪意のある霊が通っているようでしたら、霊道をふさぐ必要があったのですが、霊視をしたところ、その恐れはなかったので、とりあえず模様替えをする以前の状態に部屋を戻すようにお伝えしました。また、部屋の四隅に盛り塩を置いておくよう助言しました。
もし、自分の家に霊道があると心当たりのある方は、このように障害物をなくし、盛り塩をしておくのが良いかと思います。また、換気を良くすることも大切です。1日1回は部屋の窓を開け、空気を入れ替えるようにしてください。
自分で解決できないと思った時は、むやみにお札を貼ったりせずに、私たち霊能者にすぐにご相談していただけたらと思います。