生霊が起こした、数々の不幸

生霊は、その名のごとく生きている人間が何らかの念を込め、特定の相手へ霊体を飛ばすときにできる霊魂の一種です。主に怨念や怨恨を持つ者から作り出されますが、まれに深い愛情（死ぬ前に身内や大切な人のもとへ挨拶に行く）などをベースにしても、その恐るべき魂は作られます。

電話占い天啓にも、電化製品の故障・ラップ現象などに代表される霊的現象や心身の不調を訴えて悩みを相談してこられる方がいますが、かなりの割合で生霊にとり憑かれていると考えても良いでしょう。ここでは、私が霊能者として電話占い天啓で御縁を頂いた相談者の方の中でも、最も恐ろしい生霊に遭遇したときのお話をいたしましょう。

奥さんの生霊が身体をむしばんでいた！

夏子さん（仮名・31歳・独身・会社員）には、5つ年上の恋人がいました。彼とは友人の紹介で出会い、半年ほど交際を続けていたのですが、このところ急に身体がダルくなったり不眠気味になったり、また生理が重くなったりという心身の不調が立て続けに起きていました。彼との結婚も視野に入れていた夏子さんは、しっかり改善しようと病院を訪れていたのですが、どこへ行っても「全く問題なし」という診断で、すっかり悩んでいました。

その上、マンションでは夏子さんが廊下を通ると急に電気が切れるとか、部屋に帰ると風もないのにカーテンがはためく、バチバチッとラップ音が鳴るなど、心霊現象と思われることが何度も起こり、心身の疲労はピークに達していたそうです。

思いあまった夏子さんは、電話占い天啓が霊的相談も受け付けていることを知り、霊能者のところへ相談をしてこられました。

霊能者、生霊と対決する！

夏子さんと電話がつながった瞬間、私は物凄い怨念とネガティブな霊気を感じました。年配の女性の生霊と思われるそれは、彼女の周りにジットリと張り付き、次々と不幸を起こしては喜んでいる様子でした。私が霊視すると、今までに起こした夏子さんへの山のような怪奇現象、それから霊感で彼女の内臓をぎゅっと握り潰し、悪魔のような頬笑みを浮かべた生霊の恐ろしいさまが走馬灯のように流れていきました。
どうも、それは、彼の奥さんのようで、しかも夏子さんは彼を独身と思っていたのでした。

霊視結果を伝えると、夏子さんはたいそう驚いていました。彼に奥さんがいたことは全く知らなかったそうですから。しかしさらに霊視をすると、彼は夏子さんを本当に大切に思っていて、将来的には結婚しようと考えていました。ですから、彼は夏子さんに既婚であることを伝え、今後の計画を一緒に立てたいと言わなくては、と何度も思っていたのもわかりました。
ただ、どうしても彼と別れたくないと願う奥さんの生霊に阻まれ、話す機会を逸していたということです。
そして夏子さんを苦しめ、彼のことを考えられないくらいに不幸にしてやろうと、日々恐ろしい現象を引き起こしていたのでした。

悪霊・低級霊のやっかいさ

私は、一刻も早く除霊をして本来の魂の状態へ戻さなくてはならない、と感じ、夏子さんにとり憑く奥さんの生霊へ真言を唱えて除霊の術をかけ始めました。奥さんの生霊は、かなりやっかいなものでした。彼女は相当にわがままで、手に入れたものは何が何でも離したくない、そして自分が世界の中心でないと気が済まないという性格だとの意識が流れ込んできたのです。

実はこれ、悪霊や低級霊によく見られるものなのです。生霊は大抵、除霊の真言を唱え、その霊魂の本来の幸せを願っている、と霊感で伝えれば、元の霊体の心身へと戻っていきます。
しかし、その生霊は違いました。いくら「あなたの本当の幸せを願っている」と呼びかけても「私の邪魔をするものは許さない」「この女の方を持つお前は敵だ」などと言ってどんどん怨念を強め、私へも恨みを送ってくるのです。真言の途中で吐き気やめまいに襲われ、一瞬声が出なくなるほどでした。そこで、さらに霊的パワーを高めるべく、お香をたき、最も強い力を秘めた水晶玉と数珠を携えて、私はさらに真言を唱えました。

除霊は、その霊魂の恨みを浄化するという作業です。実は、霊魂をその場から消え去らせること自体はさほど難しくありません。しかし、その霊魂の負の力を完全に取り去り、二度と憑依しないようにするにはかなりの霊能術が必要です。恨みを残さないように気をつけながら、元の身体へ戻りなさい、あなた自身の幸せを求める人生を送りなさい、と根気よく心で呼び掛けていくうちに、少しずつ生霊はおとなしくなり、やがて消えていきました。

除霊が終わり夏子さんへ声をかけると、「除霊の間、部屋の電気が点滅し、流していたBGMが途中で妙にゆがんだ音を立てて怖かったが、今全部収まった。私の身体も軽くなった気がする」と明るい声で言いました。

生霊を除霊して、幸せが訪れた

電話占いが終わってから、夏子さんは今までの不調がウソのように改善したそうです。そして10日後、夏子さんは彼からプロポーズを受けました。その折に、家庭のことも誠実に話してくれたそうです。実は知っていた、というと彼は驚いていたそうですが、今は弁護士を立てて離婚協議に入っていると言われ、ほっとしたそうです。

生霊は、意外に多くの人がとり憑かれ、不調の原因となっています。 自覚症状がなくても、生霊が元となって不幸を呼んでいるというのはよくあることです。 もし、何か思い当たる出来事があるという方は、気軽に電話占い天啓へ相談してみて下さい。