霊を大切にして、縁を結ぶ
霊というのは何かに依って存在しています。例えば、長い年月をかけて成長した木であるとか、多くの人の手に渡り大事にされてきた物、そしてお墓など……。何かに依って、何かに憑いていなければならない存在が霊なのです。しかし、そんな霊を怖がったりしないで、守護霊などの霊の存在を認めることが大事。大切な存在であると考えを改めてみてもいいのではないのでしょうか?
この霊の世界にも愛情というものがあります。守護霊だったら憑いている人のことのためにどうにかしたい、何かをしてあげたいという気持ちが働きます。だから我々は、守護霊に祈りを捧げ、慰め、そして何か言い分があれば耳を傾けて守護霊の声を聞いているのです。それに、あなたが幸運と感じたことのほとんどは、実は守護霊の導きによるものなのです。
ここで、ある相談者のお話しをしましょう。その相談者のご主人は会社を解雇されてしまい、すぐに就職活動をはじめたようなのですが、この不況下でなかなか仕事が決まらない。そんなご主人を心配した奥様からのご相談でした。
早速、鑑定をしたところ、今朝、相談者が知人に電話をかけている様子が見えました。そして、この電話をきっかけにご主人の仕事が決まっていくのもわかったので、この事実をすぐに相談者に伝えることにしたのです。私の話を聞いた相談者は、たまたま知人に電話をしたからご主人の仕事が決まったと思われていたようですが、実際は違いました。
理由をお話しする前に、相談者に詳しく今朝の状況を聞いてみたところ、今朝、確かに知人に電話をかけたとおっしゃったのです。ご主人の就職問題を心配する相談者の気持ちが一つの霊感のようにはたらいて「何か知人のところで話があるような気がする。電話してみよう」と思ったそうなのです。それは、相談者の守護霊の「知人があなたのご主人のことを聞いてとても心配している。電話をしてみなさい」という啓示を受け取った証拠。啓示を受け取った相談者は、無意識のうちに行動を起こしていたのです。そして、私の霊視通りに、知人の紹介で相談者のご主人は仕事を得ることができました。
その後、報告の電話をいただいたときに、なぜ知人に電話をかようと思ったのですか?と相談者に訊ねたところ「そのとき、突然その知人のことが頭に浮かんで、何か話があるような気がすると思って電話をしてみたんです」と話されました。私はその時初めて、あなたは自分の守護霊の啓示を受け取ったのだと説明いたしました。今回の事例は、啓示を受けた本人の意識外で起こったことなので、相談者には直接声は届いていませんでした。
こういった守護霊や霊の導きは「縁」とも言えるのです。人を守護している守護霊はその人の祖先であることがほとんどです。そして、人はその祖先が作り上げてきた縁をそのまま引き継いでいます。ですので、縁を作ってくれた先祖の霊=守護霊は大切に思うようにしましょう。その霊に対する思いが、きっとあなたを幸運に導いてくれるはずです。