離婚、そして弟嫁との確執……。明るい未来が見えない、バツイチ子持ち女性
しあわせ創造ビフォーアフター(2)
[依頼者FILE-No.02]神奈川県相模原市・近藤佐登恵さん・34歳・嘱託社員
今回の依頼者は、神奈川県に住むシングルマザーの近藤さん。一昨年、離婚して実家に戻った彼女は弟嫁との確執で毎日、辛い思いをされているとのこと。その関係改善や今後の見通しについて相談されました。
BEFORE
夫の浮気に苦しんだ末に離婚。すると今度は、弟嫁の嫌がらせが悩みの種に……
自己紹介
神奈川の女子大を卒業して、通販関連の企業に就職しました。その職場で知り合った2歳年上の営業マンと結婚しましたが、5年で破局してしまいました。多くは語りたくありませんが、離婚原因は夫の不倫です。その後、3歳の息子を連れて実家に戻り、現在は父母と一緒に暮らしながら元の職場に復帰して働いています。ただし嘱託という身分なので、正社員時代と比べると収入は激減しました。息子の世話など父母が助けてくれているとはいえ、将来を考えるととても不安です。
現在の状況
実家のすぐ近くのマンションに弟夫婦が住んでいます。その弟嫁というのが何というか人格異常者のような女で、何かにつけて私を敵視してくるのです。
例えば弟の家の姪とうちの息子が今、同じ保育園に通っているのですが、そこの保育士や父兄に私の悪口を言いふらしているようです。つい先だっては、弟嫁の行状が目に余るのを心配してくれた近所のママ友が、「立ち入ったことを伺ったら失礼とは思うけれど、お宅のご親族の間で何かトラブルでもあるの?」と訊いてきました。
彼女の話では、子供を同じ保育園に通わせている他の母親たちに私の男性関係の乱れを吹聴した挙げ句、何と「暴力団関係者の情夫がいて、夫の実家から金を引き出そうとしている」という虚言まで吐いていたことが分かりました。
さすがに腹に据えかねて弟の家へ怒鳴り込んだのですが、私が来るのを察知したらしく当人は不在でした。代わりに弟が土下座して謝ってきましたが、その一方で「アイツが姉貴を憎む理由が全く分からない」と匙を投げていました。またこの時、弟と弟嫁が不仲であることも明らかになりました。
こうした虚言癖が酷い弟嫁を何とかしたい、というのが目下の願いです。弟自身については自己責任だと思っていますが、あのヒステリー女がいつか逆上して私の息子や両親に危害を加えてくるのでは、と気が気ではありません。
AFTER
しあわせの匠…潜眼霊能者
弟嫁の側に筋の通った理屈はありません。ただ、ただ貴女が憎いようです。その心情を詳しく霊視したところ、悪縁とでもいうべき前世の因縁まで見えてきました
ご相談をお聞きした当初は、ご実家の財産相続権などが関係した親族トラブルではないかと思っていたのですが、状況全体を透視したところ、「思い当たる節がまるでない」という主張の通りであることが分かりました。佐登恵さんに対するこの弟嫁の憎しみは全くもって理不尽な感情としか言いようがなく、それを強いて説明すれば、恨む対象を間違えた盲目的な嫉妬心であるとも言えます。以下に記すのは、佐登恵さんが抱えている問題について、私が過去透視で読み取った経緯です。もし間違っている部分があれば、後でご指摘ください。
話は6年前、彼女が長男を出産して育児に時間を割かれていた頃に遡ります。この時、ご実家のお父様とお母様に孫の世話を手伝ってくれるように頼んだのですが、冷たく突き放されてしまったということが度々あったようです。もっともこれは本人の主観に過ぎず、実際にはそのようなことはありませんでした。
初孫に対するお父様とお母様の愛情は並々ならぬもので、時間の許す限り面倒を見ていました。しかし彼女は子供を完全に預けて再び勤めに出たいと考えていたようで、それが叶わなかったために逆恨みしたのです。ご両親に確かめていただければ分かると思いますが、弟嫁との関係がこの時点でかなりぎくしゃくしていたはずです。佐登恵さんが離婚されてご実家に身を寄せるようになる前は、その激しい憎悪はご両親に向けられていたのです。
そして貴女が同居して、子供の面倒を見てもらいながら勤めに出ている姿を見て、悪心をぶつける鉾先が急に変わったというわけです。(自分が頼んだ時にはろくにサポートしてくれなかったのに、やはり実の娘には甘いんだ。義父母は私のことを尊重していない!亭主に逃げられて離婚した出戻りのくせに、親から愛情をかけられている義姉が憎らしい!)彼女の頭の中には、そんな恨みの文言が今も渦巻いているはずです。
問題の女性の心中や来歴についても霊査したのですが、かなり複雑な生い立ちのようですね。幼い頃に両親が離婚して、親戚の家に身を寄せています。さらに父親は借金苦で自殺しており、母親の方は子供を置き去りにして失踪してしまったようです。
こうした悲惨な過去を負っているため、この女性は人とのコミュニケーションに関わる感受性がいびつに歪んでしまっています。また貴女の弟さんに、自分の過去を正直に伝えていない可能性もあります。恐らく実の両親と死に別れて養父母の家で育ったなど、少し脚色して告げているのではないでしょうか。
それでも弟さんと結婚した当初は「これで私にも両親ができた!」と、心底から喜んでいました。しかし、その義父母が自分よりも実の娘に愛情を注ぐ様子を見て、「やはり自分は独りぼっちなのだ」とあらためて絶望したのです。それがきっかけとなって、異常な考え方と行動にさらに拍車が掛かってしまいました。なおこれは、相手にも同情の余地があると言いたくてお伝えしたわけではありません。一見、狂気とも思えるその行動の根底にあるものが何なのか、きちんと把握していただきたいと願って記させていただきました。
佐登恵さんと弟嫁、そして弟さんの関係性には前世の因縁も絡んでいます。3人は同時代(恐らく江戸時代の中期)に生まれて互いに知り合いであった過去があり、佐登恵さんは商家の1人娘で弟嫁の方はそこの使用人でした。その時、貴女の方が向こうの女性をかなり激しく虐めていたようなのです。原因は1人の男性の取り合いで、その人物が弟さんの前世です。最終的には店の番頭であったその男性を、貴女が略奪して夫婦になっています。
一方、女性の方はその番頭の子供を妊娠したまま、川へ身を投げて亡くなりました。これは前世の悪縁の例としては、かなり深刻な部類です。彼女が貴女に激しい敵意を剥き出してくるのは、こうした無意識下の前世記憶に突き動かされている部分もあるのです。
具体的な対策としてはまず、弟嫁に知られないように弟さんを呼び出し、ご両親も同席の上で彼女に関する真の情報を共有していただくことです。その上で弟さん側からも何か提案があると思うので、よくよく協議して対応策を考えてください。私が佐登恵さんにして差し上げられるのは、遠隔祈念を用いて先の前世因縁を解消することと、相手の感情の高ぶりを鎮めることぐらいしかありませんが、とりあえずはそれで小康状態を保てると思います。新たな動きが出ましたら、その都度お知らせください。
その後の佐登恵さん(本人談)
アドバイスしていただいた通り、弟と両親との4人で話し合いをしました。彼女の過去についての霊視結果は、弟と母には信じてはもらえませんでした。しかし父だけは私の話が妙に腑に落ちたようで、その後すぐに興信所を使って身元を調べてくれました。
結果、おっしゃっていたことが全部事実であるとの裏付けが取れました。さらにその後、再び話し合い、最終的な解決策として出したのは、父が生前贈与の形で弟に資金援助をして遠方に一戸建てを建てさせるということでした。弟嫁は以前から庭付きの家に住みたいと言っていたそうで、これならさすがに文句も出ないだろうと父が進んで発案しました。
相手の異常性に負けた形となり癪ですが、私が自立する目処がつかない現状ではこれ以外に選択肢がありませんでした。感情を鎮めるという念送りが効いているようで、今のところ、あの女は大人しくしています。それどころか、弟を通して謝罪する素振りまで見せてきました。私は彼女のことは全く信用していないので、ただ聞き流していますが、以前と比べて状況が改善したことは間違いありません。今後も先生の霊力におすがりしたいと願っています。