【エピソード２】凄く当たったのですが、言うことがいちいちネガティブで……

投稿者：サキコさん・35歳・兵庫県在住

とうに疑いは晴れたのですが、夫が浮気しているんじゃないかと密かに考えていた時期に、その占い師に相談していました。ママ友の１人に紹介された人で、普段は家庭の主婦をやっていて、頼まれるとタロットや易で運勢を見るという50代半ばの小柄な女性でした。

それでさっそく相手の自宅を訪問して、そこのリビングルームで占ってもらったところ、こちらが話していないことまでズバズバと当てられてしまったのです。私が以前から義母と小姑を苦手にしていることや、息子に性格的な問題傾向があることなど、ママ友の誰にも打ち明けたことがない事柄までピタリと的中していました。でも、こちらが「当たってます！」「その通りです」と感嘆する度に、得意げにニヤリと顔を歪める仕草が凄く気持ち悪くて……。

挙げ句の果てには、「義理のお母さんからのイジワルや嫌味、これからさらに激しくなりますね。下手をしたら離婚につながってしまう」とか「息子さんの問題も、これから成長するにつれてもっと深刻になります。今から覚悟しておかないと」と散々なことを言われ、浮気については気のせいとされたものの、その代償に頭を上げられないほど落ち込まされてしまいました。

実際にその後、義母からの風当たりがいっそう強くなったり、息子も学校で問題を起こして呼び出されたりと、占い師に言われた通りのことが起きてしまいました。それでしばらくは神様にすがるような気持ちで、彼女のアドバイスを聞き続けていたのですが、昨年の秋に夫の転勤で大阪から兵庫へ移り住んだら、それまでの悩みの種がなぜか一挙に吹き飛んでしまったんです。

義母と小姑も急に態度を変えて親切になったし、息子も生まれ変わったように落ち着いてくれて、今までの苦労や心労はいったい何だったのだろうかと……。それでよくよく胸を当てて考えてみたら、心配事の状況が悪化した時期と占い師に鑑定してもらった時期が完全に一致していることに気づいたのです。しかも、遠方へ引っ越して彼女と疎遠になった途端に全ての物事が良い方向へ向かい始めた、と。単なる思い過ごしに過ぎないのかもしれませんが、そんなことがあって以来、「占い師」というワードに過敏に反応するようになってしまいました。

天啓の霊能者による解説

不吉な占断結果を直接的に告げる占い師は、配慮不足で失格と言えます。
また、時には下級霊界とつながっていることも……

占星術やタロットなどを扱う普通の占い師、または私どものような霊能鑑定を看板に掲げる者など全てに共通して言えることですが、仮にも料金をいただいて他人の運勢を鑑定するプロが、そのお客様に不吉な象意を伝える際には、必ずそれと併せて適切な解決策・回避策も助言するというのが鉄則です。そうした職業的な配慮を欠いて、ただ悪いことだけを直接的な言葉として吐き出すというのは、それだけでプロ失格の烙印が押せるほどです。

またさらに恐ろしいのは、なまじ霊感などを有する占い師が、「自分が降ろした託宣は必ず当たるはずだ」と無意識に強い念を込めてしまうこと。初めにご紹介した体験談などは、その極端な例と言えるでしょう。投稿者様ご自身も疑っておられるように、旦那さんが目撃したのは本当にその占い師の生き霊だったのかもしれません。いずれにせよ、恐ろしい話です。