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ほんとうは恐ろしい占いの話

不気味!異様!常識外れ!~正体不明の占い師 5題【3】

正体不明、得体の知れない不気味な占い師のエピソード。最後に3話続けてご紹介します。天啓所属の現役霊能者の先生からもコメントをいただきました。

【その3】テーブルに置いたグラスがスルスルと動き出し…

投稿者 ミナトさん・29歳・愛知県在住

ほんとうは恐ろしい占いの話

学生時代の一時期、繁華街にあるティールームでウエイトレスのバイトをやっていたことがあるんですが、そこの店ではたまにコスプレイヤーと見紛うような奇抜な姿の女性客を見掛けることがありました。最初のうちはただ面食らっていたんですが、同じ仕事の先輩に聞いたら、すぐ近くに占い館の入ったビルがあり、そこで仕事をしている占い師さんたちが休憩しに来るのだと教えてくれました。もちろん普通の服装に着替えて来る人が大半なのですが、中にはその着替え自体が面倒なのか、アラビアンナイトのシェヘラザードみたいな格好や、神社の巫女に身をやつした人などが平然とした顔でテーブルに着いていたんです。慣れてくれば、それなりに面白い光景でした。

そんなある日の夕刻、いつものようにバイトに精を出していると、2人連れの女性客が入店しました。そのうちの1人の顔には見覚えがあり、あちらからも挨拶代わりの目配せが返ってきたので、私のことを憶えてくれていたのだと思います。それはランチの時間帯にたまに顔を出す、40代くらいの占い師さんでした。店内ではいつも無表情で淡々した感じで、軽い食事を済ませると、しばらくタバコを吸いながらスマホを弄っていた人です。
また、もう一方はそれまで見たことがなかった初老の女性で、こちらはキメキメのホワイトスーツに身を包み、ヴェールが付いた帽子まで被った、見るからにお金持ちのマダム的な雰囲気を漂わせた人。そんな2人は店内最奥の席に着き、さっそくオーダーを取りに行きました。
「コーヒーを。あなたは?」
「同じモノを」
「じゃあ、2つ。お願い」
初老女性は注文を終えるや否や、向かいの占い師さんを詰問し始めました。
「どういうつもりなのか、説明してちょうだい!他の人にシメシがつかないから!」
「ですから、別の時間に電話で相談したいと言われたので…。私も一応、個人で事務所を構えていますし」
「それ、普通は客を奪ったっていうことにならない?!」
お客様の会話に聞き耳を立てるのは言うまでもなくタブーなんですが、初老女性の方が通る声の持ち主だったので、自然と耳に入ってしまいました。会話の内容から察するに、占い師さんが占い館を経由せず、勝手に顧客を鑑定したことが問題になっていたようです。たぶん、初老女性は経営者、またはそれなりに責任のある立場の人だったのでしょう。内容が内容だけにビリビリした雰囲気が漂い、できれば近づきたくなかったのですが、その時刻のシフトは私1人でした。

コーヒーを載せた盆を持って再び2人のテーブルへ着くと、場の空気はさらに重く、険悪になっていました。肩を落としてうつむく占い師さんを、初老女性が一方的に責め立てていたのです。その口調は陰湿というか何というか、とにかくネチネチとしつこくて無関係の私まで胸が悪くなりそうでした。
「辞めてもらうのは当然だけれど、その前にペナルティが付くわよ。ウチの規約は読んでいるでしょう?」
「はい、存じてます」
「それから、辞めた後の誹謗中傷も許さないわよ。最近はネットやら何やらでも悪質なのが増えているから」
「まさか。私はそんな人間じゃ…」
「分かるもんですか。もし見つけたら、法的な対抗手段を取らせてもらいますからね」
「そんなことはしません。ついうっかりして、本当にすみませんでした…」
「うっかり?ただうっかりしただけで、今まで5人も6人もお客を引っ張っていたってわけ?!」
「ですから、それには誤解が…」
「何が誤解よ。シラを切りなさんな!」
こんなやり取りが延々と続いていました。まだ17時前で他の席は空いていたのですが、カウンターで作業をする店長から、「あまり声が大きくなるようなら、それとなく注意してね」と言われていました。そして、お冷やの替えを運んだ時にそれは起こりました。

占い師さんの前にお水を置いたとたん、汗をかいたグラスがテーブルの上をスルスルと動いたんです。
(え?何、コレ…)
初めはよくある物理現象が起きたのだと思いました。熱いお味噌汁を入れたお椀が、卓上を滑るのと同じ原理なのかと。しかし、どうもそういうことではなかったみたいです。
グラスはテーブルの縁に沿ってゆっくりと半周すると、目を丸くした初老女性の手許でようやく停まりました。と、次の瞬間、何事もなかったかのように占い師さんが立ち上がったのです。その時の彼女の目は、「ザマアミロ」と語っていました。口の端に歪んだ笑いを浮かべ、自分の分のコーヒー代を置くと、悠然とした足取りでその場を立ち去っていきました。
「ひっ!」
息を飲むような短い悲鳴が響き、私は我に返りました。取り残された初老女性に目を移すと、帽子から垂れたヴェールの端がほんのりと赤く染まっていました。いつの間にか鼻血が流れていました。慌ててハンカチで押さえながら、こちらもまた血相を変えて店を飛び出していきました。

こうした異様な光景に接してからというもの、しばらくは占い師に相談することを「怖い」と感じる時期が続きました。最近になって電話占いを利用するようにはなりましたが、それでも直接向かい合う形で鑑定してもらうことは滅多にありません。結局、店のバイトを終えるまで同じ占い師さんの姿は2度と見掛けませんでしたが、もし何かの拍子に再び出会ったら…。そう考えると、いまだに背筋が寒くなります。

【その4】睨みつけてくる占い師

投稿者 翔子さん・47歳・山梨県在住

週末のささやかな家族レジャーと言いますか、土曜日や祭日の初日などには主人が運転する車に乗って、アウトレットモールに出掛けるのが習慣になっていたんですが、ある時期からちょっと気になることが起き始めました。
毎回、私のことを睨みつけてくる変なオバサンに出会うようになったんです。まあ、こちらも同じくらいのイイ歳なので、無闇に他所様のことは言えないのですが…。その女の人は服装からしてヘンテコな感じで、全身が紫色のド派手なドレスを着ていたかと思うと、ある時はお葬式の参列みたいな真っ黒い服装に身を包んでいたりと、とにかくいつでも目立つ格好をしていました。それがショップの並ぶモールのどこかしらにいつもいて、ある一定の距離を保ちながらじっとこちらを睨んでいるわけです。もちろん、最初の1~2回は単なる気のせいだと遣り過ごしました。でもその後も3度、4度と毎回のように同じ目に遭うと、さすがに偶然では片付けられなくなったんです。

さすがに気味が悪くなって、傍らの主人に「変な女がいる」と耳打ちすると、
「知り合いじゃないのか?」
「知らないわよ。ご近所でもないし、昔の友達や知り合いでもないわ」
「じゃあ、試しに睨み返してみろよ。向こうから何か言ってくるかもしれないぜ」
主人にけしかけられて、言われた通りにしてみました。すると向こうはすぐに視線を逸らし、そそくさとどこかへ消えてしまいました。
(やっぱり、気のせいじゃなかった!私のことを見ていたんだ…。あの女、一体誰っ!?)
少なくとも家族でモールへ行った時には毎回、必ず顔を合わせるわけですから、私たちと同じような来訪客とは考えにくく、決まった日に常駐している従業員か何かではないかと思いました。それである時、いつものようにそのモールへ出掛けると、私だけが主人や子供たちと別行動を取り、テナントの端から端まで確認して回りました。そして店員やらその他のスタッフやらの顔をいちいち確かめながら歩いていたら、普段は足を運ばない場所の片隅でようやくあの女の人を見つけることができました。何とそれはモールの従業員ではなく、占い師でした。

衝立で仕切った占いコーナーがあって、そこのテーブル奥にポツンと座っていました。毎度、周りから浮いている奇妙な服装をしていたのも、職業柄ということで納得できました。その時の彼女は客さんがいなくて手持ち無沙汰だったらしく、本を読んだり、タロットやら筮竹やらの商売道具を弄ったりしていたのですが、すぐにこちらの視線に気づき、しばらくは睨み合いになりました。それで数分間もそのままの状態が続いたんですが、やがて我慢できなくなって私の方から先に仕掛けてしまいました。
わざと肩を怒らせて向こうの目前まで歩み寄り、「あなた、いつも遠くから私を睨んでますよね!何か理由でもあるんですか!」とはっきり言ってやったんです。そうしたら…。
「別にあなたのことを見ていたわけじゃありません」って、いけしゃあしゃあと答えるわけです。
「今さら何言ってんのよ!いつも睨みつけているくせに!1度や2度じゃないじゃないのっ」
「だから、違います」
「じゃあ、何を見ているのっ」
「それは言えません」

顔色ひとつ変えないので、つい我を忘れて詰め寄ってしまいました。小さなテーブルに手を突いて身を乗り出し、「ちゃんとした理由を言わないんなら、モールの事務所にクレームいれるわよっ!」と相手の顔すれすれでどやしつけると、
「分かりました、言いますよ。あなたの後ろを見ていたんです」
「…?!」
「いつも背中にくっついている白いキツネ」
「え?」
「そのキツネが私の方を見て、ちょっかいを出してするんです。だからナメられないように睨んでいるだけです」
占い師はそう言うと、こちらの肩越しへ視線を動かしました。
「ほら、今もいる。歯を剥き出して嘲り笑っている。本当にタチが悪い…」
その一言に血の気が引き、一目散に逃げ出しました。『頭がオカシイ人』だから関わり合ってはいけないとか、そういう単純な話ではありませんでした。じつは私の父方の実家は、地元の稲荷神社を管理している神職の家系なんです。おまけに現在、義父母と同居している屋敷の庭にも伏見稲荷の祠があります。つまり、私はキツネと非常に縁の深い血筋の生まれ…。あの占い師、『見える人』だったみたいです。それ以来、そこのモールへ遊びに行くのを止めました。

【その5】伝説の死神易者

投稿者 YUKIEさん・38歳・埼玉県在住

以前、私が籍を置いていた職場で都市伝説のように流布していた、とある占い師の話です。
今からおよそ30年前、その元勤め先の最寄り駅近くに、深夜に小さな机と椅子を出し、易で占う商売をしていた人がいたそうです。その人物は年齢が50代半ばくらいの白髪の男性で、いつも作務衣のような青い服を着ていたらしいです。それで当時はまだ営業部長だった先代の社長が、飲み会の帰りにその易者に運勢を見てもらったところ、「近いうちに社長になる」と告げられ、実際にその予言は当たりました。
占ってもらってからわずか数日後、まだ還暦を過ぎたばかりでかくしゃくとしていた創業社長が動脈瘤破裂で急死し、跡取りと目されていた当時の専務も次の社長就任を辞退。急遽、後継者会議が招集されて、その本人に白羽の矢が立ったそうです。初代社長の息子がなぜ跡継ぎを辞退したのか、はっきりとした理由は分からないのですが、どうもその頃は会社の業績が芳しくなくて、重荷を背負うことから逃げたのだろうと言われています。なお、先代の就任後は瞬く間に業績が回復し、そのまま社長から会長を歴任。先年、本人が亡くなるまでずっと社内のトップに君臨し続けていたのですが、その間、経営上で何か困ったことが起きたり、重大決定に迫られたりした際には、必ず同じ占い師の所へ出向き、何かしらのアドバイスをもらっていたと伝えられています。
と、まあ、これだけだとよくある不思議な話、下手をしたちょっとイイ話で終わってしまうんですけれど、じつはまだ肝腎な続きがあるんです。

先代社長は事ある毎にその易者を頼ったわけですが、相談した内容が全て的中したり解決したり、ということではありませんでした。何かしらの願いが叶ったり、予言が当たったりする時には、そこに常に一定の法則が存在していたそうです。その法則というのは、一言で言えば「人の死」です。先代が社長に就任した経緯もそうだったのですが、誰かの物理的な死、あるいは実際に死なないまでも、再起不能になるくらいの深刻なダメージを受けることで、逆に相談者にとって有利な状況がもたらされるという場合に限り、易者は必ず「上手く行く」と太鼓判を押し、実際にその通りになるのだそうです。
例えば先代の社長の在任時、事業分野を拡大するために、ある企業を買収しようとしたことがありました。しかし、そこのオーナー会長がかなり癖の強い人だったらしく、こちらの足許を見るように追加条件を次々と出してきて、一時は交渉自体が暗礁に乗りかけたんです。それで取引銀行やら事業融資やらのからみで引くに引けない状態に陥った先代は、易者を訪ねて「何とかならないか」とお願いし、いつものように「上手く行く」と言われ、それから1週間後に相手の会長が突然、事故死しました。ゴルフからの帰り道、乗っていた社長車の横腹にダンプカーが衝突し、即死。しかも運転手や同乗していた家族は皆軽傷で、不運にもその会長だけが死んでしまったんです。後に故人の息子でずっと父親から頭を押さえつけられていた社長とあらためて交渉し直し、難航していた買収が瞬く間に成立しました。

似たような出来事が何度か続くうち、社内の一部で不穏な噂が流れ出しました。
「その易者は未来を占うんじゃなくて、社長に頼まれて邪魔者を呪い殺しているんじゃないか?」と。
でも、専用の事務所すら持たない街頭易者のことですからその見料もわずかな額のはずで、人を呪い殺す代償としてはあまりに安すぎるため、いつの間にか「その易者は死神の化身だ」という話に変化しました。またこうした噂を真に受けて、自分も先代社長にならってその易者に何事かを頼みたいという人が何人も現れたそうですが、不思議なことに全員が全員、出会えるというわけではなく、駅前にいるのをすぐに見つけることができた者がいたかと思うと、何週間、何ヶ月もかけて毎夜、探し歩いても全く出会うことができかった者もいる、という具合でした。もしかしたら易者の側で、願いを叶えてやる客を選別していたのかもしれません。

私が会社を辞める少し前に、職場ではこんな出来事もありました。
当時、配属されていた部署にA美という名の一般職社員がいました。彼女は典型的なお局様で、同僚のOLたちはおろか、課長でさえも無闇に逆らうことができないほどの力を持っていたのですが、それがある日、あっさりと結婚退職してしまったのです。相手は社内の重役の1人で、先代社長の血縁に当たる人物でした。
A美と当の重役との長年に渡る不倫関係は、中堅から古参クラスの社員の間ではいわば周知の事実で、同時に彼女の威光の源泉でもありました。それがようやく日陰の身を脱して、念願の正妻の座を得たというわけです。疎ましい存在が消え去って署内の一同は安堵したのですが、その一方で結婚にまつわる黒い噂を聞き及んで、ショックを受けた社員も少なからずいました。A美は易者の噂を真に受けて、長年に渡って探し続けていたらしいのです。そしてついに、出会うことができたのだと。

重役と入籍するちょうど1年前、A美は仲の良い同僚の1人にこう漏らしていました。
「週末の金曜日、駅前のアーケードから少し入った路地で、あの噂の占い師を見つけることができたの!私の顔を見るなり、『お困りですか?』って向こうから声を掛けてきてね、親切に相談に乗ってくれたのよ。それでこちらの願いを正直に話したら、『きっと、上手く行きますよ』と言ってくれて…」
重役の奥さんだった人はかなり以前から夫の不倫に気づいていたものの、女の意地と経済的な打算で離婚だけは頑なに拒んでいました。しかし、最後は重病に罹って急逝してしまったのです。それはA美が友人に打ち明け話をした日から約1ヶ月後のことでした。ちなみにA美が出会った易者は、昔から伝わる噂の内容と寸分違わぬ姿をしていたそうです。黒い筋の見えない見事な白髪に濃紺の作務衣。見た目の年齢は50代の半ば。つまり、30年前から全く歳を取っていない姿形で彼女の前に現れたのだと聞きました…。

天啓の霊能者による解説

占いの源流は巫女の神託。過度に神懸かって魔境に陥る占い師も…

このコーナーは、占いや占い師個人がからんで起きた心霊現象を広くご紹介する読み物であるとお聞きしました。
実際、心霊現象とまでは行かなくても、街中の占い師に関する話題は電話鑑定の最中にもけっこうな頻度で飛び出してきます。その大多数は、鑑定結果で酷いことを言われた、全く当たらなかった、あるいはぞんざいな扱いを受けたなどのクレームです。
そうした声をお聞きしていると、まず接客サービス業としての側面が忘れられている、もしくは最初から欠落している占い師が世間には一定数いるという印象を受けます。ただしその中でも、人事管理がある程度きちんとしている占い館や派遣型の占いコーナーに対する苦情は比較的少なく、逆に完全な個人営業で活動している占い師などにこの傾向が強く見られるようです。

日頃から当天啓をご利用のお客様であれば、四柱推命や占星術などの古典的技法による通常の占いとイタコや霊能者が行う鑑定との間には、本質的な違いがあることを理解されていると思いますし、実際にその通りなのですが、却ってプロの占い師として活動している者の中にこうした部分の線引きが曖昧な人間が見受けられます。しかも傲岸不遜で不快な印象を与えやすい占い師は、概してこのカテゴリーに属していることが多いのです。
私的に思うに、自分には生来の優れた霊感があると自負し、便宜的に占術技法は用いているが最後はその霊感を使って大局判断をするというタイプは、仏教で言われる『魔の境地』に陥りやすいのではないでしょうか。ちなみに『魔の境地』というのは、禅の修行を続けているうちに訪れる虚偽の全能感のことです。その際に「自分は宇宙の真理の全てを悟った!」と強く自覚するのですが、実際には単なる錯覚に過ぎず、最悪の場合は僧上慢(ぞうじょうまん)となって魔界(欲望的な低次元のエゴ)に堕ちてしまうとされています。

そもそも占いの源流をたどれば、巫女の神託にさかのぼります。つまり原初においては霊的な事象と不可分であったわけです。ですから初めは占星術やタロットの勉強から入っても、その道の修行を続けているうちに霊感に目覚める可能性も皆無とは言えません。実際に私はそういう人物を何人も知っています。
例えば以前、タロット占い師をしていたというある女性は、長年その仕事を続けているうちに、カードが自分に語りかけてくるという超常的な感覚を得たそうです。そこで各カードが持つ基本象意をあえて無視し、代わりに降ろされた内容を相談客に伝えたところ、ほぼ100%の確率で的中するようになったと。

おかげで商売は盛況を極めたのですが、次第に本人が疑問を感じるようになり、知り合いの霊視家に見てもらいました。すると「あなた、黒蛇の邪霊に取り憑かれていますが、どこかで拾った覚えはありませんか?」と、想像だにしなかった恐ろしい指摘を受けたのです。人を占う際に働いていた彼女の霊感は、あろうことか悪霊的な存在から授けられたパワーであったわけです。もしそのまま無自覚に突っ走っていたら、破滅の道に引きずりこまれたに違いありません。
霊感や霊視で他人の運命を見るというのは、これすべて神懸かり現象です。しかし、単なる占い師の場合はその面の専門知識や技術が不足しがちなので、過度な神懸かりの弊害に見舞われて、異常な人格や行動を生み出してしまうのです。つまり、それが占い師にとっての魔の境地です。少なくとも過度な霊感に頼る中途半端な占い師よりは、初めから純粋な霊能者に相談するのが賢明です。