悪霊の棲むマンションとしてテレビで放映されたのは、今私がいる場所だった…
私はもともと霊感のようなものにまったく縁がなかったのですが、引越ししてきてから最初にあった出来事を経験して以来、そういったものをかすかに感じるようになってしまったのです。
その出来事があったのは、今年の夏に私が仕事から帰ってきて、部屋でのんびりとしていた時の事です。深夜零時も近かったのでそろそろ寝ようかと腰を上げ掛けた途端、玄関の呼び鈴を凄い速さで何度も押され、私は驚いて飛び上がってしまいました。知り合いならば、来る前に何らかの連絡があるはずです。私は慎重にドアを開けました。すると顔見知りのお隣さんが真っ青になって「すいません、とにかく入れてください!」と叫ぶように言うので、事情もわからず私は中へ通しました。
その出来事があったのは、今年の夏に私が仕事から帰ってきて、部屋でのんびりとしていた時の事です。深夜零時も近かったのでそろそろ寝ようかと腰を上げ掛けた途端、玄関の呼び鈴を凄い速さで何度も押され、私は驚いて飛び上がってしまいました。知り合いならば、来る前に何らかの連絡があるはずです。私は慎重にドアを開けました。すると顔見知りのお隣さんが真っ青になって「すいません、とにかく入れてください!」と叫ぶように言うので、事情もわからず私は中へ通しました。
彼女もその時は気づかなかったようで、降りて初めて「景色が違う」と4階まで上がっていたのに気づいたとのことでした。そしてもう一度エレベーターの「降りる」のボタンを押すと開いたエレベーターの中に、髪を振り乱し、見たこともない肌の色をした中年の女性が、ものすごい形相で立っていたというのです。彼女は恐ろしさのあまりその場に凍り付いてしまい、逃げることも出来ずにいました。そして、再びエレベーターが閉まる寸前、中からその中年女性が「お前の部屋はわかっているんだよ」と彼女に言ったというのです。
とにかく自分の部屋へは怖くて帰ることが出来ず、たまたま何度か話したことのある私の部屋へ逃げてきたとのことでした。 私は半信半疑でしたが「小さい頃から霊感がある」という彼女が「あんなに怖い霊を見たのは初めてだ」というので私も恐ろしくなり、その日は彼女に泊まってもらいました。そして次の朝、その女性の彼氏が迎えに来て一緒に出て行ってからは、彼女とは会っていません。管理人さんの話によると、隣の女性はすぐに引越してしまったとのことです。
それ以来、私もなんとなく怖いのでエレベーターは使わず階段を使うようになりました。 そんなある日、私が部屋で寝ていると、ドアの外に人の気配がしたのです。それまで金縛りにあったことなどなかったのですが、その時は息をするのも苦しいほど胸に圧迫感があり、自由に動かせるのは目だけという状態でした。私は全身に汗をかき「南無妙法蓮華経」や「南無阿弥陀仏」など思いつく限りの言葉を頭の中に捜しました。ドアの外の気配はだんだん強くなり、徐々に声のようなものが聞こえてきます。はっきりと聞き取れないので何を言っているのかは判りづらいのですが、とにかく何かに対して激怒しているようでした。私は恐ろしくて「誰かは知りませんが、怒らせてしまったのなら謝ります!許してください、ごめんなさい!」と心の中で叫びました。するとドアの外から「ここじゃない…」という声が聞こえて、気配は遠ざかって行ったのです。
次の日私は会社を休んで近くのお寺に行き、住職にお守りのお札を頂いて、言われたとおりの場所に貼りました。それからはお札が効いたのか、あの夜のような怖い体験はしていません。 ところが昨日、久し振りに会いに来た友達が持ってきたビデオを観て、再び私は震え上がりました。そのビデオは最近テレビでやっていたという「心霊特集番組」を録画したもので、友人によるとそのビデオに映っているマンションが、あまりにもここに似ているらしいのです。
ビデオには最初「住んだ人間が必ず死ぬマンション」というショッキングな画面が出てきました。それによるとあるマンションの4階にある、その部屋に住んだ人間は必ず自殺や変死などで亡くなるというのです。以前女性がエレベーターで4階に連れていかれたことを思い出し、私は鳥肌がたちました。番組は若手お笑い芸人の二人組と、有名な霊能者が、そのマンションの部屋で深夜の時間を過ごすという内容でした。そして、よく見ると最初に映った駅も普段私が利用している駅でしたし、カメラが映している商店街もまさに私が毎日通る道なのです。最後に芸人が立ち止まり「このマンションです」と言った建物は、映像にはモザイクがかかっていましたが間違いなくこのマンションでした。
霊能者の話によるとこのマンションの4階で自殺した人の霊が、その部屋に住む人を死に引き込んでいるらしく、すでに2人も犠牲になっているとのことでした。しかも、死んだ人たちも自縛霊となりそこに溜まり、どんどん悪いほうへと向かっているというのです。その番組の中では、レポーター役の芸人も突然「気分が悪い」と倒れ込むような場面まであり、その時うわごとのように「どこだ…どこへ行った…」と言っていたのです。
結局、最終的には霊能者がきちんとしたお祓いをして、番組を締めくくったのですが、私はもうこのマンションに住んでいるのが恐ろしくてたまりません。今度また4階から降りてきた悪霊に恐ろしい目にあわされるかと思うと、本気で引越しを考えてしまいます。先生、私はどうしたらいいのでしょうか?
(東京都 T・Oさん 34歳 OL)
山海先生より
それは本当に恐ろしい経験をされましたね。深く霊視させていただきましたところ、その場所は数百年も昔から大きな蛇の霊が住んでいる場所で、その上に建てたマンションがいま貴女の住んでいる場所です。ですが、自分が住んでいる場所にマンションが建ったこと自体に蛇が怒っているということは無く、その土地をただ見守ろうという気持ちで、深夜になると壁をつたってマンション中を徘徊している様ですね。
ところがたまたま、4階で自殺した人が強烈な恨みをこの世に残し、なおかつ同じ部屋に住む人をとり殺してしまうほどの悪霊になってしまったのです。さらに本来その部屋から出られないはずの自縛霊が、蛇の通った道(霊的なエネルギー)を利用して歩き回っているのです。恐らく貴女の部屋へ逃げ込んできた女性が見たのは、その悪霊の姿です。貴方が経験した恐ろしい出来事も、自分を死に追いやった人間を探してさまよっている途中、悪霊が貴女に気づいたのでしょう。しかしそれは本当に偶然貴女の部屋の前を通りかかっただけで、めったにあることではありません。それにテレビ番組がきっかけだったとはいえ、今その悪霊は二度の除霊、加持祈祷によって成仏しています。その番組に出演されていた霊能者の方を私も存じ上げていますが、きちんとしたお払いの出来る能力の高い先生です。
ですから今後は安心して生活できると思いますが、やはりそういった経験をなさった後では、ご本人としては気持ちが悪いことでしょう。もしお引越しをお考えならば、今度は南西の方角へ住まわれると金運、恋愛運ともに上昇するはずですよ(笑)