換気口の奥から何かが覗いていました
以前、仕事の案件が炎上して徹夜で処理に追われていた時のことです。深夜一時を回ったころ、休憩がわりにトイレの一番奥の個室に座って溜息をついていたら、誰かに見られている視線と、じっとりとまとわりつくような気配を感じました。ドアの隙間から誰かが見ている想像をして、すぐに確認したのですが、隙間には何もいませんでした。でも、上のほうから嫌な気配がするんです。それで天井を見たら、換気口の隙間から、何かがこちらをじっと覗いていました。
目が合った瞬間、あまりの恐怖にその場で固まってしまいました。それから私はその目から視線を逸らさないようにしつつ、そっとズボンを穿いて個室から出、手も洗わずに逃げ出しました。トイレでサボっていたことも忘れて同僚に泣きつきましたが「仕事で疲れているんだろう」とだけ言われ、誰も本気にしてくれませんでした。それ以来、会社のトイレを使いたくありません。どうしてもという時も一番奥の個室だけは絶対に使わないようにしています。
(東京都墨田区 吉村祥太さん 27歳 会社員)
南寿先生より
霊視をしてみましたところ、過去にその階に入っていた別の会社の従業員が、トイレでお亡くなりになっていることが分かりました。目が合った相手はその亡くなった方の霊で間違いありません。霊体は地縛霊であり、ご相談者様が憑依されている兆候もありませんでしたので除霊の必要はありません。しかしその個室は大変な負の念が染みついていますので、決して使わないようにしましょう。