亡くなったはずの方と挨拶をしました
マンションの別の部屋でお年寄りの方が亡くなったそうです。幸いにも身内の方が死後一週間ほどで発見し、季節も初春だったので遺体が損傷するようなこともなかったとのこと。事件性もないとのことです。いくら自分の部屋ではないといえ、住んでいるマンションで自殺や殺人が起きたら住み心地が悪いので、そういった類ではなくてホッとしました。そして思い出しました。遺体が発見される前日、わたしはそのお年寄りの住人の方とエントランスですれ違って、軽く挨拶をしたのです。わたしは買い物帰りで、向こうは散歩か何かに出かけるような雰囲気でした。特に親しいわけではなかったので会釈をしただけでしたが、特に変わった様子はなく元気そうでした。でもその翌日にご遺体が発見されて死後一週間は経過していたとのこと…。話が噛み合いません。「わたしはもしかして幽霊を見たのか」と気づきました。でも、本当に特に変わった様子もなく、怖い雰囲気もまったくなかったので、今でもいまいちピンと来ていません。
(埼玉県川口市 田中由佳さん 46歳 主婦)
天凛先生より
自然死という形で眠るように息を引き取った方の中には、自分が死んだことに気づかないまま霊体となって普段通りの行動をしている方もいらっしゃいます。俗にいう「ぽっくり亡くなった」というお年寄りの方などに多く、ご相談者様が見たというご老人の霊はその典型的な一例と言えるでしょう。そういった霊体の多くは、誰かに亡骸を発見してもらい、お葬式を挙げてもらうことで自らの死に気づきます。霊視をしましたところそのお年寄りの方はすでに成仏しています。ご相談者様のマンションでそのお年寄りの方の死が原因で霊障が起きる可能性はありません。このまま問題なくお住まいになれるでしょう。