生霊を何体も憑けている男
大学の知り合いに女遊びの激しい男性がいました。スマートな遊び方ならまだいいのですが、寂しそうにしている女性に自分から近づいてその気のある素振りをして、女性の気を引いてしばらく遊んで捨てる、という、かなり性質の悪い遊び方をする人でした。そのくせ自分のことをモテると勘違いして「女性に言い寄られてばかりで困る」なんて周りに吹聴しているのです。本性を知っている人は皆、彼を白い目で見ていました。
いつか誰かの恨みを買って酷い目に遭うと思っていたのですが、彼は意外な形で報いを受けることになりました。ある日を境に急に元気がなくなり、精神的に不安定になっていったのです。なんでも「夜な夜な誰かが枕元に立って首を絞めてくる」「鏡を見ると誰かの顔が浮かぶ」などとうわ言を呟いているそうです。
友人にひとり霊感の強い人がいるのですが、その人が彼を見るなり露骨に顔をしかめていました。理由を聞いたら「生霊を何体も憑けている。いろんな人に恨まれている。彼はもうおしまい」とのこと…。それからすぐ、彼は学校に来なくなり、そのまま中退して地元に帰っていったそうです。人の恨みというのは怖いと思いました。
(東京都豊島区 東山香夏さん 20歳 学生)
龍安先生より
人の恨みの念は死者霊より数段強く、とりわけ生霊はとても性質が悪いものです。死者霊はいわばすでに亡くなった人の残留思念であり、生きている人の霊体のほうが何倍も強い力を持ちます。恋の悩みを抱えて電話占いにご相談される方の中にも、生霊を飛ばしたり飛ばされたりしている方は少なくありません。恋愛にまつわる強烈な恨みの念を複数受けている場合、不浄霊に換算して数十体、数百体もの憑依を受けている状態になります。不誠実な行動を繰り返さないよう、不要な恨みを買わないように注意するべきです。